杉並区立科学館の情報のまとめ

杉並あたりの人々に半世紀ちかく愛されてきた「科学館」の情報を、今後の存続問題を中心にまとめていきます。ときどき、科学・宇宙・自然の情報もまぜていきます。みなさま、どうぞよろしく☆

杉並区の子ども達のための「夏休みの科学教室」はどうなってしまうの?

各地の科学館や博物館ではそろそろ、 小学生向けなど様々な夏休み教室の募集が始まる頃です。

杉並区立科学館でも毎年夏休みには、小学校6年生向けや中学生向けの「夏クラブ」=「科学教室・夏休みクラブ」や、親子で参加する理科教室など、様々な教室が開催されてきました。

しかし、今年の夏休みは「科学館」で、そのような教室が開催される見込みはありません。杉並の理科好きの子達には、今年から夏休みの科学教室に参加するチャンスが無くなってしまうのでしょうか?

「科学館ニュース」からまずピックアップしたのは、先日ツイッターにも投稿した、親子で参加する形式の2つの科学教室の様子です。

手作り天体望遠鏡キットを組み立てながら、望遠鏡の仕組みを学んで、夕方からは実際に、月などを観察する教室。そして、仮説を立てながら、顕微鏡の観察実習で科学者のミクロの世界の研究を追体験する教室です。

ツイッターに投稿した記事はこちら
https://twitter.com/suginamikagaku/status/602125085776871424

 

また、中学生向けの「夏クラブ」では、たとえば生物分野で、こんな実習も行われました。(「科学館ニュース」第9号 2013年10月発行より)

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手羽先を解剖して、骨と筋肉の仕組みを学ぶ教室です。参加者の中学生が、真剣に解剖に取り組んでいるのが、印象的です。

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これぞ、学校利用の理科授業向けに、生物の解剖セットがたくさん揃っている杉並区立科学館ならではの教室、といえますし、また、このような実習を効果的に指導できる、専門知識を持った担当者がいる施設だからこそ出来た教室だともいえるでしょう。

杉並区には、希望すればこうした実体験をともなった科学教室に子ども達が参加できる環境「科学館」があったのです。そんな科学館を、なぜ大急ぎで実質的閉館状態に追い込む必要があるのでしょうか?

理科好きの子ども達のチャンスを奪っていいのでしょうか…